DeepSeek-V4-Flash 正式版リリース:Codex 公式対応、Agent 能力が大幅進化
何が起きたのか
7 月 31 日、DeepSeek が公式チェンジログを更新し、DeepSeek-V4-Flash 正式版 API の公開テストが始まりました。プレビュー版の登場からわずか数週間。今回の正式版化のテーマは明確で、Agent 能力の強化です。
パラメータ規模を前面に出す従来のリリース手法とは異なり、V4-Flash 正式版(ビルド 0731)はプレビュー版とまったく同じアーキテクチャとサイズを採用しています。DeepSeek によれば、性能向上のほとんどは再ポストトレーニングによるもの。モデルは大きくなっていないのに、実務をこなす力が上がったということです。
ベンチマークの数字
公式が公開した複数の Coding Agent ベンチマークで、正式版は従来の V4-Pro-Preview を全面的に上回りました:
| ベンチマーク | V4-Flash 正式版スコア |
|---|---|
| Terminal Bench 2.1 | 82.7 |
| Cybergym | 76.7 |
| Toolathlon Verified | 70.3 |
| DSBench-FullStack(社内フルスタック開発テスト) | 68.7 |
| DSBench-Hard(社内高難度 Agent テスト) | 59.6 |
注目すべき点があります。Flash は DeepSeek のラインナップでは軽量グレードです。軽量モデルが自社フラッグシップのプレビュー版を上回った——ここがこの成績表の本当に面白いところです。
Codex 公式対応:一度設定すればどこでも使える
もう一つの大きなニュースは、V4-Flash が Responses API 形式をネイティブサポートし、DeepSeek が Codex への公式対応を済ませたことです。一度設定すれば、Codex CLI、ChatGPT デスクトップアプリ、VS Code の Codex 拡張機能から DeepSeek モデルを呼び出せます。
ワンコマンドのセットアップスクリプトも用意されています:
前提条件が一つ:Codex CLI または ChatGPT デスクトップ版がインストール済みで、少なくとも一度起動していること(つまり ~/.codex ディレクトリが存在すること)です。
現時点で Codex に接続できるのは V4-Flash のみ。V4-Pro は 8 月上旬に対応予定で、V4-Pro 正式版のリリースも控えています。
一般ユーザーはまだ体感できない
注意点として、今回のアップグレードは API のみが対象です。更新されるのは V4-Flash API だけで、DeepSeek のウェブ版、アプリ、V4-Pro API のモデルはいずれも変わっていません。ブラウザで DeepSeek とチャットするだけなら、今日のところ違いは感じられません。
同じ日の AI 業界はこんなに熱い
少し引いて見ると、このリリースのタイミングこそが面白いのです。ほぼ同じニュースサイクルの中で:
大規模モデルの更新はもはや月単位ではなく、日単位です。モデル、Agent、エコシステム、価格での競争は、開発者にとってすべて良いニュース。競争が激しくなるほど、API 価格はさらに下がっていくはずです。